ソファの座り心地は、表面の素材だけでなくスプリングにも大きく左右されます。
スプリングとは一言で言えばバネのことで、スプリングの種類によってソファの硬さや弾みやすさが決まります。
ソファに使われるスプリングには様々な種類があるのですが、代表的なものはウェービングベルト・S字バネ・コイル・ポケットコイルの4種類です。
ウェービングベルトは、平たいゴム素材を格子状に編むことでクッション性を持たせたものです。
金属特有のきしみがなく、価格が安いという特徴がありますが、耐久性は低い傾向があります。
ただし、近年は耐久性が高いものも登場しており、高級ソファに使われているケースもあります。
S字バネは、S字のバネを連結させたスプリングで、コストパフォーマンスに優れるのが特徴です。
座面を薄くすることができるため、デザインのバリエーションが豊富というメリットもありますが、コイルやポケットコイルと比べると弾力性は劣ります。
コイルスプリングは、縦型の渦巻き状のバネが連結されたタイプで、ベッドにもよく使われています。
弾力性や強度が高く、長時間座っていても疲れにくいというメリットがあります。
ポケットコイルは、コイルスプリングを連結させずに一つひとつポケットに収めたスプリングです。
ソファに座る人の体型や座り方に合わせて沈み込んでくれるため、フィットした座り心地となります。
また、高密度にスプリングを配置できるので、コイルスプリングよりも疲れにくいという特徴もあります。